「鶴の品格」 2016-01-27
工事部の川村です。
先日、道東方面に行った時の一枚です。
久しぶりに見ました、タンチョウ鶴を。
3羽で優雅にトコトコ歩いて、羽を広げて。
ちょうど、この写真を撮る前に標茶町内の手打ち蕎麦屋さんで昼食をとった時、
店内に置いてあった一冊の本を見ました。
「鶴の品格」という半分写真集で、半分は世界の鶴の事を書いた、
海外の著者の文献を翻訳した内容でした。
写真の部分は、「鶴の巣立ちについて」と、
「鶴の成長の過程を紹介する」ストーリー仕立てのコメント付きで。
親鶴が子鶴を1年余り愛情たっぷりに育て、巣立ちの時期に来ると、
急に厳しく、嘴で威嚇し、給餌場にも近寄らせず、冷たく突き放すような態度をとり、
そんな親鶴の態度に不安になり、悲しい気持ちで一晩中鳴き、
やがて諦めと、決心の末に元気に飛び立つ子鶴を紹介していました。
とある年の1月22日の撮影時から2月9日までの3週間あまりの写真。
うるっ… となりそうな内容でした。
価格の付いていないこの本、お蕎麦屋さんのご主人に聞くと、
中本民三さんという方が自費出版していて、非売品らしく寄贈されたと。
販売されていたら、間違いなく買っていた一冊です。
図書館などにも寄贈されているらしいので、見かけたときは、手にしてみてください。
時期的には、ちょうど巣立ちの時期のようです。
そうしてみると、3羽のうちの1羽は、赤いベレー帽がまだなく、
首のところも、黒色ではなく濃い灰色の羽の子鶴でした。
きっと、数日後には、つらい思いをするのかもしれませんね。
掲載日:2016年01月27日