まったく想像つかず… 2016-06-01
こんにちは、水曜日担当の工事部 川村です。
前回、予告しておりました、ちょっと気になるものを。
先日、留萌から名寄に向けて走っていた時に通りかかったのですが、
「なんだろあれ?」
左側だけ見ると、よくありがちな跨線橋跡のような、鉄道がらみの遺跡かなと思ったのですが、
右側の建物のようなものが、何だかわからず…
道路から見るとかなり大きな建物です。
が、窓もなければ、今まで見たこともない建物で想像すらつかず。
建物脇の砂利道を少し登ってみると、先ほどの反対側を見る感じに。
ここで見ると、道路までの高低差がそんなにあるのか?と言うくらい、
建物の上部しか見えない。鉄道らしき跡地の形跡もなく。
廃墟となって、どの位の年月が経っているのか、
手掛かりになるようなものも何もなく、何の遺跡なのかわかりませんが、
この建物は、当時の建築技術の高さを表しているのは間違いないと。
見る角度によっては、ものすごい廃墟感を漂わせています。
鉄筋が出るくらい表面は風化しています。
この状態であれば、倒壊する前に事前に解体する必要があると思います。
再利用したりすることは、当然無理でしょう。
何の建物かもわからないまま、事務所に戻って調べて見たところ、
達布炭坑のホッパーという施設だったようです。
(※ ホッパーとは、石炭・砂利などの貯蔵槽)
今回私が通り過ぎた達布の町は、ものすごく静かな町でした。
炭坑があったのであれば、当時はかなり賑わっていた町だったのではないかと思います。
石炭採掘の知識は何もないので、これがホッパーだとして、
はたして、炭鉱の規模がいかほどのものであったのかは、まったくわかりません。
言えるのは、北海道は炭坑が多く存在していた地域ですので、
このクラスの巨大建造物は、他にも各地に多数存在し、
その町は、石炭需要で賑わいのある活気のある町だったであろうと言うこと。
そして、かつて炭鉱の町として賑わっていた町は、
例外なく、今はひっそりと忘れ去られる程の町になってしまっていると言うこと。
廃墟好きの人も、そうじゃない人も、無くなる前に、一度見てみることをお勧めします。
通り過ぎるのではなく、ちょっと車を止めて、歩道から見上げてみてほしいです。
目の前にある巨大な廃墟が、80年も90年も前に建てられたことを想像してみてください。
何を感じ、何を考えるかは自由です。
今回紹介した達布炭鉱跡地は、⇒ こちらです。
掲載日:2016年06月01日